お知らせ
学部
国際関係学部 国際関係学科
国際関係コース
地球規模のさまざまな課題の解決を目指して、自身の問題や関心をグローバルな視点から分析し、 多文化共生のための知恵を編み出せる人を育てます。
学ぶ“チカラ”
※中国、韓国、ロシア、モンゴルなどアジアの北東に位置する国々
① 1、2年次に「国際関係概論」、「北東アジア関係概論」などの専門基礎科目で政治学、国際関係学、北東アジアの地域研究の基礎を学びます。
② 2年次の「基礎演習」では、英語、北東アジア言語の文献講読を行い、他の学生と議論していきます。「朝鮮半島社会論」、「グローバル・ガバナンス論」などの専門科目でさらに学びを深めます。
授業紹介
〈多文化共生論入門〉
国籍、文化、言語、民族などが異なる多様な人々が生きる「多文化社会」における共生とは何かを考察します。 事例紹介では、国内外のマジョリティ(多数派)とマイノリティ(少数派)の間で起きた共生あるいは排除の事例を学び、多文化共生の理念、理論、実践例への理解を深めます。
〈日朝関係史〉
日本と韓国・朝鮮との現在の関係を理解するためには、これまで日本と韓国・朝鮮とがどのような関係を築いてきたのかを知ることが肝要です。この講義では、テーマにより古代~現代の出来事や関係する思想などを日本/韓国・朝鮮双方の視点から学びます。
〈平和学〉
平和学の基礎的な知識、理論、戦争や紛争の実態、国連や外交交渉による解決方法の事例を学んだ上で、模擬国際会議を実施し、政策決定のプロセスを全員参加のゲーム形式で体験していく、多人数の複合的な参加型プログラムです。
〈モンゴル文化社会論〉
モンゴルの牧畜文化や、限りある草原資源が枯渇する前に牧地を変え、乳製品を摂取するといった点で優れた持続可能な生業、自然環境と密接に結びついて生業の上に発達する宗教の在り方など、モンゴルの文化、生活習慣、宗教に関する知識を学びます。
〈中国外交論〉
東アジアの地域大国としてばかりだけでなく、グローバル・アクターとして国際社会において存在感を増し続ける中国の外交の展開とその特徴を理解するための方法、それに基づく中国外交に関する基礎的知識を学びます。
〈ロシア社会論〉
古代から現代にいたるロシア国家の変遷、それに伴う社会変動、その過程で現れた言説と文化の理解を通じて、ロシア社会を構成する思想と精神を学び、グローバル世界におけるロシアの意義を理解するための基礎的知識を身につけていきます。
〈地域研究方法論〉
地域研究は、異文化間の相互理解と共存を推進していく上で、とても重要な学びの手法です。北東アジア地域を広く対象として取り上げながら、地域研究に必須な現地調査の方法・心得や史資料の活用法を修得します。
国際関係コースに向いている人
- 将来、グローバルに活躍したい
- 国際関係や世界情勢などに興味がある
- 政治学などを学び、外交問題を解決したい
- 日本をとりまく国の歴史や文化を学びたい
- 語学スキルを磨きたい
想定される進路
グローバル展開する各種企業(商社、流通、小売、製造、情報通信、コンサルティング)、NPO/NGO、国際交流に関わる公務員、大学院進学など
国際コミュニケーションコース
外国語によるコミュニケーション能力、他者に対する共感力、多様性の理解に基づく創造力を生かし、 多文化共生社会の構築に貢献する人を育てます。
学ぶ“チカラ”
① ネイティブスピーカーを中心とした少人数クラスの授業を通して、英語の4技能と北東アジアの言語の基礎を身につけると共に、言語学、コミュニケーション学を体系的に学び、国際社会で通用するコミュニケーション能力を身に付けます。
② 「異文化理解研修」や海外の大学との共同プロジェクトを通じて、共感力と他者理解力に裏打ちされたプレゼンテーション力を養います。
授業紹介
〈第二言語習得論〉
人が第二言語(外国語)を習得するメカニズムについて学びます。習得の個人差、学習・教育環境が第二言語習得に与える影響などを理解し、増加しつつある外国人労働者や児童生徒の現状を知り、彼らを取り巻く課題について言語習得理論の観点から考察していきます。
〈ロシア語コミュニケーションⅠ〉
ロシア語の基礎的な会話を身につけ、ロシア語圏の文化を理解します。初対面の挨拶やショッピングなど、日常生活で遭遇する様々な場面における基礎的な会話を身につけます。ロシア語の発音やイントネーションの特性を理解し、リスニング力とスピーキング力を高めます。
〈異文化コミュニケーション論〉
心理学、文化人類学、文化研究の理論を用いて、文化とは何か、コミュニケーションとは何か、なぜ人は固定概念を持つのか等の基本的な異文化コミュニケーションの概念や基本的な考え方を学びます。
〈言語文化研究(中国語)〉
中国語の音声・音韻、文法、語彙、表記等の各分野に加え、中国語の歴史や方言について学びます。言語と社会、言語と文化の関連性についても考え、中国文化を支える中国語がどのような言語であるかを理解します。
〈実践韓国語Ⅱ〉
高度な韓国語によるコミュニケーション能力を身につけます。ビジネス表現、社会行事、専門分野等に関わる語彙や表現を学び、自分の意見や感情、物の特徴などを自然に伝え、自分の経験などを聞き手にスムーズに伝えることができるよう、韓国語会話の訓練を行います。
〈グローバルディスカッション〉
テレビ会議システムを使い、海外の協定校の学生とパートナーとなり、お互いの国の文化についてディスカッションを行ったり、共同でプレゼンテーション課題に取り組みます。 日本文化や相手の国の文化について理解を深めます。
〈デジタルコミュニケーション論〉
ビデオ、音声、文字、ビジュアル等のコミュニケーションの特徴を理解し、コミュニケーションの目的と受け手の特性等に応じたメディアの利用方法を身につけます。
国際コミュニケーションコースに向いている人
- 将来、語学力を活かせる仕事に就きたい
- 人とのコミュニケーションが好き
- 中国語、韓国語、ロシア語、モンゴル語などに興味がある
- 海外留学をして異文化に触れてみたい
- K-POPや韓国料理などが好き
想定される進路
グローバル展開する各種企業(商社、流通、小売、情報通信、マスコミ、広告、航空、宿泊等)、NPO/NGO、国際交流に関わる公務員、大学院進学など
地域政策学部 地域政策学科
地域経済経営コース
実践に基づいた経済学、経営学の知識・能力を活用して、 地域経済や企業の発展に貢献できる人を育てます。
学ぶ“チカラ”
経済学、経営学などに関する知識を基に、行政や企業と連携したフィールドワークも交えて学び、解決策の立案と実行に向けた応用力を身につけます。
① 初年次から「マクロ経済学」「経営学総論」などの講義科目で、経済学、経営学を体系的に学びます。また、「質的調査法」「地域産業調査分析」などのリサーチ系の科目で地域経済や企業を分析する手法を学びます。
② 演習科目の「地域マネジメント演習」では、地元自治体や団体、企業と連携しながらフィールドワークやPBL(課題解決型学習)に取り組み、課題解決の力を身につけます。
授業紹介
〈経営学総論〉
企業の外部環境への対処や組織存続・維持、成長への取り組みに必要となる管理活動、またはそこで活用されるシステムといった組織マネジメント全般に関する基礎知識について学びます。経営学の知識と概念を自己の言葉で説明できるよう理解を深めます。
〈地域マネジメント演習Ⅰ〜Ⅵ〉
経済学、経営学の専門的な立場から、地域や地域の企業をいかにマネジメントしていくかについて、フィールドワークや問題解決型学習を積極的に取り入れながら、ゼミごとに学んでいきます。また、その学びを基に自らが卒業研究のテーマを設定し、教員や他の学生と議論しながら、卒業研究を作成していきます。
〈ゲーム理論〉
ゲーム理論の基礎理論を学び、ビジネスや政治、日常生活での具体的な事例を紹介しながら活用方法を学びます。 囚人のジレンマ、チキンゲーム、ナッシュ均衡などのゲーム理論を取り上げます。
〈マーケティング論〉
マーケティングについて、マーケティング戦略と戦略計画、市場分析、消費者行動分析等を学び、企業の市場戦略活動に関して理解を深めます。 また、実際の企業のマーケティング行動の事例を紹介し、製品市場行動を読み取り、理論的に考える習慣を身につけます。
〈経営戦略論〉
企業が競争社会の中で優位な立場を確立し、長期的に競争優位性を維持し続けるために必要な理論・方法論を、戦略的な視点から学びます。また実務で応用できる能力を身につけられるように、受講生自身が考え発表できる機会を設けます。
〈ベンチャービジネス論〉
経済発展の重要な要素である「革新」の担い手となるベンチャー企業に関する基礎的な知識、理論や事例を示し、起業の意味について学びます。起業家の視点からビジネスプランの作り方を学びつつ、実際に各自がビジネスプランを作成することで、起業にあたって必要な要素を実践的に学びます。
〈経済学入門〉
ミクロ経済学とマクロ経済学に大別される経済学について、基礎的な入門レベルの内容について学びます。基礎的な経済学の知識を修得するとともに、経済学に基づく考察力を養います。
地域経済経営コースに向いている人
- 将来、企業で活躍したい
- 地域経済、企業が抱える問題を解決したい
- お金の流れや社会の仕組みを学びたい
- 企業経営に興味がある
- マーケティングの知識を身につけたい
想定される進路
各種企業(製造、卸売・小売、金融・保険、飲食・宿泊、運輸・通信、教育・学習支援、医療・福祉等)、産業振興・企業支援に関わる公務員など
地域公共コース
生活圏である地域の持続と発展のために、公共的見地から多様な知識を融合させて、 協働と自律の理念のもとに、課題の解決策を立案できる人を育てます。
学ぶ“チカラ”
法学、政治学・行政学、社会学の各領域の知識を基に、地域社会の方々と協働しながら、自律した個人として、公共的な見地から課題の解決策を立案する力を身につけます。
① 法、政治・行政、社会に関する専門知識に加えて、経済、環境、交通等の多様な領域を学び、社会的課題を理解する力を培います。
② 担当教員による少人数のゼミ等を通じて、公共的な観点から自分の考えをまとめ、発表し、議論することで、課題解決策を「政策」という形で構想する力を身につけます。
授業紹介
〈社会学〉
社会学の基本的な考え方を修得します。社会構造といったマクロな視点を重視し、近代化、格差社会、消費社会、リスク社会、グローバリゼーションなど、私たちの日常生活を知らぬ間に規定している社会現象や社会的トピックについて考察します。現代の社会構造について、社会学的に分析する能力を身につけます。
〈政治哲学〉
第一次世界大戦から全体主義の台頭、第二次世界大戦といった20世紀の政治史を背景として、人間の生活に影響を与える政治の実態について学びます。そして、現代の政治哲学が抱えている課題と政治哲学が果たすべき役割について理解を深めます。
〈憲法Ⅰ〉
憲法が保障する権利について学びます。日本憲法史、主権理論、権利の保障総論、包括的基本権と平等原則、精神的自由権、経済的自由権、国務請求権・社会権、参政権など各論点を網羅し、学説・判例等に触れつつ理解を深めます。
〈地域交通政策論〉
中山間地域や地方都市の公共交通の現状と課題を学び、さらに各地の事例を紹介しながら交通政策について理解を深めていきます。 まちづくりや福祉等の関係性も踏まえた、望ましい交通政策とはどのようなものなのか検討していきます。
〈行政学〉
国家統治の権力の内、立法権と行政権に着目し、現代国家に必要な国家統治に関する行政機能について制度を中心に学びます。
〈地方自治論〉
都道府県、市町村などの自治体を対象に、自治、行政、選挙、財政、税などの各制度について、中央と地方の関係も踏まえながら学びます。 また、日本の地方自治に影響を与えた米国の地方自治とも比較しながら地方分権時代における日本の国と自治体との関係について理解を深めます。
〈民法Ⅰ〉
民法第1編に規定されている「総則」を扱います。民法の全体像を概観し、「人」「物」「行為」という近代私法の三要素を軸に、民法の基本的な考え方を学びます。
地域公共コースに向いている人
- 将来、公務員としてふるさとの発展に貢献したい
- 法律や政策を通じて、政治や社会の仕組みを学びたい
- 自由や公正のためのルールづくりの意義を考えたい
- 政策や社会経済について幅広く学びたい
- 地域の発展に向けた公共サービスを企画したい
想定される進路
地方公務員(県庁・市役所・役場職員、警察官、消防官など)、国家公務員、各種企業(マスコミ、コンサルティング、運輸、電気・ガス、建設、教育、広告等)、NPO/NGO、大学院進学など
地域づくりコース
地域が直面する課題に対して、自分独自の答えを見出すことができる 「地域で生きる自立した」人を育てます。
学ぶ“チカラ”
実務家教員を交えた実践的でユニークな科目を通じて自然や歴史文化など、地域が保有する様々な資源を分析し、問題解決に向けたプロジェクトを企画、実行する力を身につけます。
① 1年次から、住⺠参加型のワークショップなど実践型の授業(アクティブ・ラーニング)に参加し、地域の特徴と課題を把握するスキルを磨きます。
② 2年次からの「地域プロジェクト研究」では、テーマごとにプロジェクトチームを結成し、現場に密着して問題解決の方法を検討、議論していき、社会変革に必要な構想力を養います。
授業紹介
〈SDGs概論〉
国連によって定められた17の「持続可能な開発目標(SDGs)」について、目標が設定された背景を理解するとともに、どのような要因で国内外の問題が発生してきたのか、体系的に学びます。私たちの暮らし方が、ローカルやグローバルな問題にどのような影響を与えるのか、持続可能な社会を構築するために必要となる視点について理解を深めます。
〈NPO論〉
NPOの歴史や活動内容、組織運営のあり方について学びます。いまNPOに着目する理由やその社会的意義について具体例を通じて考え、社会問題解決のための働き方についての理解を深めます。
〈映像表現論〉
現代社会において最も重要なメディアである映像コンテンツについて、制作方法が人々の生活、考え方に与える影響について学びます。最先端技術の表現方法に加え、スマートフォンでも制作可能な映像コンテンツの制作方法を紹介し、表現手法としての映像制作法とメディアリテラシーについて学びます。
〈地域プロジェクト研究〉
地域社会が直面している問題について、教員と学生がプロジェクトチームを結成し、企画立案、実践しながら具体的な解決方法を提案します。現場に密着して調査研究を行ったり、当事者として活動に関わったりすることで、問題への理解を深め、企画力、実行力を身につけます。
〈環境政策論〉
環境問題を解決するための政策決定プロセスについて学びます。環境問題が発生するプロセスを社会経済システムの構造から理解し、自然環境に対する価値観の変化や異なるステークホルダーが関わる環境問題に対する合意的手法を学びます。
〈ブランディング論〉
「Soup Stock Tokyo(スープ専門店)」や「10% Iam(発酵食品)」等のブランド化に携わった講師が、ブランディングに関するノウハウを基礎から解説します。 実際にブランドを立ち上げる際に必要な知識や感覚など、ケーススタディを通して理解を深めていきます。
〈関係人口論〉
関係人口という新しい概念(定住人口でも交流人口でもない、地域と多様に関わる人々)について、基礎から学びます。 どんな人たちが地域に関わり、どのような役割を果たしているのか、実例に基づきながら学びます。
地域づくりコースに向いている人
- 将来、起業して地域を盛り上げたい
- 町おこしに全力で取り組みたい
- 地域に宝の山(資源)がたくさんあると思う
- 地域のイベントやお祭りに参加して地域に貢献したい
- 座学よりも実習で学びたい
想定される進路
社会起業家※、NPO/NGO、各種企業(コンサルティング、農・林・水産業、地場産業等)、公務員、団体職員、教育魅力化コーディネーター、大学院進学など
※社会課題(貧困、差別、環境問題など)を事業により解決する人