入試情報
受験生のみなさんにとって
役立つ情報をまとめました
地域が直面する課題に対して、自分独自の答えを見出すことができる
「地域で生きる自立した」人を育てます。
島根県立大学浜田キャンパス
准教授
豊田 知世
地域のフィールドに出て
具体的なプロジェクトに取り組みます。
私たちは、自然を支配し、時に人や地域とのつながりを軽視し経済的に発展してきました。他方で、環境問題や過疎化、格差問題など、様々な課題が出てきました。 そのため、これまでの価値観とは異なる「持続可能で豊かな暮らし」について再考しなければならない時代を迎えています。 本コースでは、地域のフィールドに出て具体的なプロジェクトに取り組み、社会課題の解決方法を探ります。 地域の持つ人や歴史、文化、自然、人と人とのつながりなど、これまで見落とされていた価値と役割について理論的に学び、これらの地域資源の戦略的な活かし方について一緒に考えましょう。
関係人口という新しい概念(定住人口でも交流人口でもない、地域と多様にかかわる人々)について基礎から学びます。どんな人たちが地域に関わり、どのような役割を果たしているのか実例に基づきながら学びます。
「Soup Stock Tokyo(スープ専門店)」や「10%I am(発酵食品)」などのブランド化に携わった講師が、ブランディングに関するノウハウを基礎から解説します。実際にブランドを立ち上げる際に必要な知識や感覚など、ケーススタディを通して理解を深めていきます。
国連によって定められた17の「持続可能な開発目標(SDGs)」について、目標が設定された背景を理解するとともに、どのような要因で国内外の問題が発生してきたのか、体系的に学びます。
NPOの歴史や活動内容、組織運営のありかたについて学びます。いまNPOに着目する理由やその社会的意義について具体例を通じて考え、社会問題解決のための働き方についての理解を深めます。
環境問題を解決するための政策決定プロセスについて学びます。環境問題が発生するプロセスを社会経済システムの構造から理解し、自然環境に対する価値観の変化や異なるステークホルダーが関わる環境問題に対する合意的手法を学びます。
現代社会において最も重要なメディアである映像コンテンツについて、制作方法が人々の生活、考え方に与える影響について学びます。最先端技術の表現方法に加え、スマートフォンでも制作可能な映像コンテンツの制作方法を紹介し、表現手法としての映像制作法とメディアリテラシーについて学びます。
島根県が保有する江戸期に書かれた漢文史料や戦前の資料などを取り上げ、それを正確に解読する技法を学びます。歴史的資料の読み方について基礎から学修することができ、資料から読み取られた島根県の歴史的変動やそれがどのように現代に継承されているかについての理解を深めることができます。
地域社会が直面している問題について、教員と学生がプロジェクトチームを結成し、企画立案、実践しながら具体的な解決方法を学びます。現場に密着して調査研究を行ったり、当事者として活動に関わったりすることで、問題への理解を深め、企画力、実行力を身につけます。
○社会起業家※
※社会課題(貧困、差別、環境問題など)を事業により解決する人
○NPO/NGO
○各種企業
(コンサルティング、農・林・水産業、地場産業等)
○公務員
○団体職員
○教育魅力化コーディネーター
○大学院進学
など
実務家教員を交えた実践的でユニークな科目を学び、自然や歴史文化など、地域が保有する様々な資源を分析し、問題解決に向けたプロジェクトを企画、実行する力を身につけます。
1年次から、住⺠参加型のワークショップなど実践型の授業(アクティブ・ラーニング)に参加し、地域の特徴と課題を把握するスキルを磨きます。
2年次からの「地域プロジェクト研究」では、テーマごとにプロジェクトチームを結成し、現場に密着して問題解決の方法を検討、議論していき、社会変革に必要な構想力を養います。
地域が直面する課題に対して、自分独自の答えを見出すことができる 「地域で生きる自立した」人を育てます。
地域政策学部地域政策学科地域づくりコースでは、地域の人々と密接なコミュニケーションをとりながら、地域の見落とされている価値や資源を発掘し、地域が直面する課題に自分独自の解答を見出すことができる「地域で生きる自立型人材」を育成します。
地域づくりコースが掲げるディプロマ・ポリシーに示す能力を身につけることができるよう、つぎの基本的な考え方で教育課程を編成します。
「専門基礎科目群」及び「専門科目群」を履修するための基礎的な知識を幅広く修得するとともに、地域の見落とされている価値や資源を再発見するために必要な「視野の広さ」を身につけることを目的として、1年次を中心に社会科学・人文科学・自然科学の「一般教養科目」を配置します。また、情報・統計の基礎を学修するための「情報・統計科目」、外国語の活用能力を高め、多様性を尊重する態度を養うための「語学・多文化理解科目」を、それぞれ配置します。
地域社会の特性と課題について理解を深め、課題について考察する際の基本的な知識や理論・調査手法・国際的な視野を身につけることを目的として、1年次から2年次を中心に、学科共通科目として「学科コア科目」「リサーチ科目」「国際理解科目」「実習科目」を配置します。
1年次に、少人数単位で開講する「地域づくり基礎演習」を必修科目として配置し、地域の様々な資源(社会関係資本、自然資本、歴史文化資源等)を分析するための基礎的な手法を理解するとともに、自分の考えをまとめ、発表し、議論する基礎的な素養を身につけます。
地域を総合的な視点からとらえる考え方を学び、地域資源がもつ価値やその活用方法に関する基礎的な知識を修得するための科目を、地域づくりコースの「コア領域科目」として配置します。また、「コア領域科目」と併せて履修を推奨する科目を、「関連領域科目」として配置します。
「専門基礎科目群」と同様、2年次から4年次に、地域づくりコースの「コア領域科目」及び「関連領域科目」を配置し、体系的な学修を通じて、地域が保有する未発見資源の評価・活用方法に関する高度な専門知識を確実に身につけます。
2年次から3年次に、現実に社会が直面している問題をテーマとする「地域プロジェクト研究」を必修科目として配置し、プロジェクトの企画・立案・実行の流れを理解するとともに、それぞれのテーマに関する高度で実践的な専門知識を身につけます。また、4年次には、高度な専門知識を活用して、卒業研究に関わる調査・研究を遂行します。
一般教養や、地域の様々な資源の評価・活用方法に関する基礎・専門知識を修得するために、映像や文献等を活用した講義形式の科目を履修します。
地域の課題発見や見落とされている地域資源の発掘など、地域における実践力を身につけるために、県内企業や個性的な活動をしている県内外の団体などをフィールドとした実習・演習科目を履修します。
地域と協力、協働しながら、率先して地域課題の解決に取り組む「自立」した能力を身につけるために、すべての学年で演習などの少人数制の科目を必ず履修します。
ゴールである「地域で生きる自立型人材」をめざして、次の能力を修得し、定められた年限在学し、所定の単位を修得した者に学士(地域政策学)の学位を授与します。
地域課題が起こるメカニズムを、社会学や経済学などの社会科学系の科目を中心に、体系的に理解することができる。
地域が保有するさまざまな資源を、自然科学的な視点、社会学的な視点、人文学的な視点からとらえることができる。
地域が保有する資源(社会関係資本、自然資源、歴史文化資源等)を、社会経済情勢や持続可能な観点から評価することができる。
地域が抱える問題に対し、地域の状況や保有する資源の価値を整理した上で、地域資源を活用した問題解決策を構想することができる。
地域社会が抱える問題の解決に向けたプロジェクトを、学生同士や地域のさまざまなステークホルダー、地域住民と協力・協働しながら、率先して企画・立案・実行することができる。
地域資源について、ヒアリングや統計を用いて分析することができる。
プロジェクトで取り組んだ成果を、コンペやシンポジウム等で分かりやすく発信することができる。