地域連携 活動ブログ(浜田キャンパス) Community Blog

5月20日(土)「小さなベビー服を作る会」のボランティアに参加してきました!

亡くなった赤ちゃんの服を作って病院に寄付をされている団体「イロトリドリ」さんからの依頼で、大学生にも命と向き合うきっかけとなってほしいという思いから今年度複数回ある活動にボランティアとして参加させていただくこととなりました。
第1回目の活動に参加をした2年生の吉田圭佑さんから感想が届きましたので紹介します。

感想

 今回私がこのボランティアに参加したきっかけは、自分の両親が死産を経験している、つまり私にはもう一人弟か妹かがいたからです。その当時の自分はまだ幼く、記憶もおぼろげですが、そのようなことがあったことだけはなぜかよく覚えており、今回参加するにあたり大きなきっかけとなりました。参加して気づいたことは、死産や流産をした方々に対するケアがまだまだ不十分な現実です。
代表の山根さんが、服を作る前にこのような取り組みをしておられる経緯を一通り話してくださったので、一部を抜粋すると以下の通りです。
 
「病院によってはスタッフが業務の合間に作ったりしているところもあるが、忙しく作ることが難しかったり、スタッフが家に帰ってから作っている病院もある。また、材料費についても病院の中にはスタッフのポケットマネーからというところもある。サイズの種類も多くを用意することができず、サイズの合わないベビー服を着てもらったり、家族の方に自分たちで用意してもらう病院もある。」
 
ただ、赤ちゃんとのお別れは突然で、多くのご家族が用意することが難しいです。
ママは入院で動けず、ご主人も様々な手続きがあります。
もちろん思考も正常には働きません。
裁縫もしたことがないため、ハンカチを用意するので精一杯だったり、購入できるところを紹介しても通販しかなく発送が間に合わない等もあるようです。
 
赤ちゃんと過ごせる時間はとても少ないです。

例えば、突然の破水→お産→翌日退院→そのまま火葬場へ…死産した翌日にはお別れしなければならない、そういうご家族もいます。
 
なので病院としても、限られた時間の中でできることのひとつとして、お洋服が手元にあれば助かるとのことでした。
 
お忙しい看護師の方が隙間時間に作る、間に合わない場合はハンカチに包まれるだけなどというのはあまりに悲しいと私は思います。ただでさえ死産・流産で気が動転している方の心労を少しでも和らげ、生まれてくるはずだったその命をきちんと弔う、そんな活動の一端を担うこのような活動に参加できたことは私にとって、得難い貴重な経験となり、多くの県大生にもぜひ参加・認知してほしいと思います。 (国際関係学部2年 吉田圭佑)