地域文化学科 キービジュアル

松江キャンパス 人間文化学部 地域文化学科

さまざまな文化を愉しみ
尊ぶことのできる人になりたい

地域文化学科では、言語、文学、社会・歴史についての人文系の学びを中心とします。日本や世界の文化に広く目を向けながら、 「地域」の視点をもって対象を見つめ、身に付けた知識を地域に活用する方法について考えます。
また、司書課程と教職課程があって、資格・免許を取得できます。

INDEX

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MESSAGE MESSAGE

教員メッセージ

直良 博之 健康栄養学科長 写真

島根県立大学松江キャンパス
人間文化学部 地域文化学科 学科長
高橋 純

ゆっくりと見直そう、本当に必要なもの

 この頃、巷に流行るもの、「地域創生」「効率化」、それに加えて「SNS」。
 「汝の立つ処、深く掘れ。そこに必ず泉あり」とばかりに地域創生。効率的に地域の魅力発信で、SNSと人のいふ。
 掘ってみてもその価値がわからなければ路傍の石。その価値を見抜くことができるのも文化への造詣があってこそ。効率化と、拙速に進めると「風の前の塵に同じ」となっちゃいそう。SNSも中の人があってこそ。
 どんなに通信技術が発達しても、それだけでは、人のこころはつかめない。

 人々が受け継ぎ大切にしてきたこと、人々の営みの記録、人に感動を与え続けてきたもの。これらをゆっくりと見直すことで、今後の社会のイノベーションを創出できるんじゃないかな?
 人文学の知に時代遅れはありません。

CLASSES

特色ある授業紹介

文化人類学概論

文化人類学概論

文化とは何か?その答えを求め、文化人類学者は世界各地でフィールドワークをしてきました。
「異文化」を知ることで、「自文化」も見えてきます。

山陰地域の民俗文化 イメージ写真

山陰地域の民俗文化

民俗芸能や年中行事、生業といった山陰地域の風土に根差した民俗文化について学びます。座学だけでなく、博物館等へ行き実際の民俗資料も観察します。

学校教育と文化・社会 イメージ写真

しまね文学探訪

松江城周辺の水辺の文学(小泉八雲・志賀直哉・芥川龍之介)、津和野出身の森鷗外に代表される石見の文学など、島根ゆかりの文学について鑑賞し、実地を探訪します。

茶道・華道

茶道・華道

日本の伝統文化である茶道と華道について、その歴史から学びます。茶道では畳の歩き方や初歩的なお点前、華道では床の間に飾る生け花や、現代の生活空間に合った生け花を実践します。

古文書を読む

江戸時代の人々は「くずし字」で読み書きをしていました。寺子屋方式の演習を通じ、くずし字で書かれた江戸時代の古文書を読解する力を養います。

英語学概論 A

「英語学入門」科目として、英語を通して言語に関する基礎的な知識を身につけます。言語と文化、言語使用域、言語習得、言語の変種、語形成、スラングなど多くのトピックを取り上げます。

評論 イメージ写真

評論

「動物」「生命」などのテーマを取り上げ、複数の評論を同時に読み比べます。論理を分析する力や対立を乗り越えて新たな考えを形成する力を活動的に学びます。

メディア英語 Ⅰ・Ⅱ

グローバル時代における様ざまな重要課題を取り上げたメディアの記事を英語で読みます。問題への関心を高め、自分に引きつけて考える姿勢を養い、視野を広げます。

イギリスの文学と文化 A・B

英文学作品から抜粋し原文で読みます。人間の感じ方・考え方が場所や時代によってどう違うのか、また何が同じなのかを、作品の鑑賞を通して考え、知る授業です。

学部共通基礎科目/学科基礎科目 表

地域文化学科の学びの概念図

地域文化学科の特徴は「人文系を基盤とした地域の学び」です。まず学科基礎科目で修学に必要なアカデミックスキルや情報処理能力、言語能力を身につけます。専門基幹科目では2コースにわかれ日本や海外諸地域の言語や文学、社会、歴史について専門的に学びます。加えて司書課程・教職課程では地域の課題解決を担う専門職を養成します。これらの学びをもとに専門発展科目では地域に関する探究的で実践的な学びを進めていきます。

地域文化学科にぴったりな人物像

ぴったりな人物像 イメージ
  • #地域の魅力を人に伝えたい
  • #日本の歴史や文化を探究したい
  • #英語力を高め、他の言語も学びたい
  • #学びを観光やまちづくりに活かしたい
  • #地域の学びを教育現場や図書館に活かしたい

想定される進路

想定される進路 イメージ

免許・資格

  • 中学校教諭一種(国語)
  • 高等学校教諭一種(国語)
  • 中学校教諭一種(英語)
  • 高等学校教諭一種(英語)
    • 司書
    • 司書教諭
    • 学校司書

進路

  • 企業
  • 県・市町村
  • 中学校・高等学校
  • 図書館
  • 大学院
EDUCATIONAL POLICY

教育方針

学科の特色

1

○ 日本・国際・地域への3つの視点
日本・国際の双方から対象を見つめ、さらにそれぞれの風土が生み出した「地域」の文化を考えることにより、複眼的な視点を養います。

2

○ 使える英語の習得
多読・リスニング・リーディング・英会話の学習を通して、外国の方とも気軽に話せる、使える英語を身に付けます。

3

○ 座学と実践の融合
座学や文献調査に基づく確かな知識をもとに、山陰をフィールドにした探究・実践に取り組みます。

育成する人材像

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)

小泉八雲は、ヨーロッパに出自を持ちながら、アメリカ、日本へと旅をし、この松江にもやって来ました。『知られぬ日本の面影』『怪談』などの著作によって日本文化の再発見に大きな足跡を残した人物です。松江では、親しみをこめて「へるんさん」と呼ばれています。本学で八雲のようにさまざまな文化の諸相を学び、多様な価値を尊重できる人になってほしいと願っています。

3つのポリシーについて

入学者選抜方針(アドミッションポリシー)

[知識・技能]
◯ 高等学校における基本的な教科を幅広く理解し、大学で学んでいく上で必要な基礎的な学力を身に付けている人
[思考力・判断力・表現力]
◯ 広く多様な角度から物事を捉える視野と、自ら主体的に考える姿勢を有し、自らの考えを的確に言葉や文章によって伝えることができる人
[主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度]
◯ 大学での学びを地域に還元し、他者と協調しながらこれからの地域社会を担っていこうとする強い意欲のある人

  1. 1

    [知識・技能]
    ○ 文化に関する様々な分野からの専門的な学びを深めていくために
    必要な基礎的な学力を有している人

  2. 2

    [思考力・判断力・表現力]
    ◯ 広い視野から事象を見て、自ら見出した課題を主体的に考え、
    自分の考えを的確に言葉や文章によって伝えることができる人

  3. 3

    [主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度]
    ◯ 地域の文化から日本、海外諸地域の文化まで多様な視点から文化について学び、
    学んだことを地域において還元し、社会に貢献していこうとする強い意欲を有している人

教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)

人間文化学部では、4年間の体系的な教育課程を編成するため、科目の大きな区分として[学部共通基礎科目][学科基礎科目][専門基幹科目][専門発展科目]の4つの科目区分を設け、以下のとおりカリキュラムポリシーを定める。

◯[学部共通基礎科目]には、 [教養科目][体育][外国語]の科目群を設ける。[教養科目]では、人間と文化、社会、自然のそれぞれの関わりについて基礎的な知識を身に付ける。[体育]では健康に対する理解を深め、体力増進を図る。[外国語]では、英語に次ぐ第2外国語を修得する。

◯[学科基礎科目]には、保育教育学科、地域文化学科の両学科に、[ライフデザイン][言語リテラシー][情報リテラシー]の科目群を設ける。[ライフデザイン]では、初年次教育並びにキャリア教育を行う。[言語リテラシー]では、英語の基礎的な運用能力を身に付ける。[情報リテラシー]では、コンピュータの知識と技術、並びに情報倫理について修得する。

◯[専門基幹科目][専門発展科目]には、保育教育学科、地域文化学科の両学科の教育課程に応じた科目群をそれぞれ設け、人間と文化に関する広い視野と高い専門性を育成する。

  1. 1

    科目区分[学科基礎科目]を設け、初年次教育及びキャリア形成を行う[ライフデザイン]科目群、基礎的英語力を養成する[言語リテラシー]科目群、情報処理能力を養成する[情報リテラシー]科目群を配置する。

  2. 2

    本学科は、日本及び海外諸地域の文化について探究し、文化を多面的に捉えることができる広い視野を身に付けること、異なる地域や異なる時代の様々な人間の生き方や文化を尊重する寛容と共生の精神を養うことを目指している。そのために、「日本文化コース」及び「国際文化コース」の[専門基幹科目]として、日本や海外諸地域の文化や文学、歴史について幅広く学修する科目を配置する。

  3. 3

    [専門基幹科目]の学びを基盤として地域文化を発展的に理解するため、[専門発展科目]に[地域を学ぶ][地域で深める][地域に活かす]の科目群を置く。[地域を学ぶ]では、地域の多様な文化を学ぶための科目を配置する。[地域で深める]では、島根の各地域をフィールドとし、実践を通して地域理解や地域課題解決を探究していくための科目を配置する。[地域に活かす]では、「観光まちづくり」の観点から文化の学びを地域に活かしていくための方法を修得する科目を配置する。

  4. 4

    豊かで的確な表現力と円滑なコミュニケーション力を育成するため、1年次の「スタートアップセミナーI・II」から4年次の卒業研究「地域文化プロジェクトII」に至るまで、少人数ゼミでの口頭発表やレポート作成を行う。外国語については、[学科基礎科目]の[言語リテラシー]や「国際文化コース」の[専門基幹科目]において英語を幅広く学び、実践的な英語力を身に付けながら、TOEICや観光英語検定などの資格支援も同時に行う。[学部共通基礎科目]には、グローバル社会において重要な第2外国語を配置し、選択必修としている。

  5. 5

    以上の教育課程を統合し、3年次の「地域文化プロジェクトI」、4年次の「地域文化
    プロジェクトII」において、「日本文化コース」、「国際文化コース」の学びの集大成を図る。

修了要件に関する方針(ディプロマポリシー)

[知識・技能]
 ◯ 人間と文化について広い視野を備え、多様性を理解することができる。

[思考力・判断力・表現力]
 ◯ 地域における人間の生き方や文化の様態について、自ら価値を見出すことができる。

[関心・意欲・態度]
 ◯ 人々と協働して地域社会に貢献しようとする態度を身に付けている。

  1. 1

    [知識・技能]
    ◯ 地域や時代の異なる様々な文化に関する専門的な知識を身に付けている。
    ◯ 国際化に対応した語学力を身に付けている。
    ◯ 地域において実践活動を行う方法・技能を身に付けている。

  2. 2

    [思考力・判断力・表現力]
    ◯ 人間の生き方や文化について主体的に考えを深め、課題を見出すことができる。
    ◯ 情報を取捨選択しながら論理的に課題に取り組むことができる。
    ◯ 言語を通して正確に意思の疎通を図ることができる。

  3. 3

    [関心・意欲・態度]
    ◯ 異なる文化、異なる地域で暮らす人々に対する寛容の精神と態度を身に付けている。
    ◯ 地域の暮らしと文化に誇りを持ち、地域の文化を支えていく意欲がある。
    ◯ 地域社会において人々と協調・協働しながら課題に取り組む態度を身に付けている。

ADMISSIONS

受験生の皆さまへ