今月の展示

文房具だらけ(2026年9月~10月)

 皆さんは、日本最大級の文具の祭典である「文具女子博」というイベントを聞いたことがありますか?
「文具女子博」は、文具メーカーや文具店などが集まり、文具の先行販売や限定販売などが行われます。女子と名前が付いてはいますが、もちろん誰でも参加できるイベントです。2017年に始まって以来、累計80万人以上の来場者を集めています。私も何度か参加したことがあるのですが、会場は、文具好きの熱気で溢れていました。
 デジタル時代になり、文字を書く機会が減ったと言われています。しかし、その一方で、書き心地の良いボールペンが次々に発売されたり、それぞれの用途に合わせて工夫されたノートが登場したりと、文具は今なお進化を続けています。また、普段使いではなく、趣味として楽しむガラスペンや万年筆も人気です。さらに近年はシール人気も高まり、大人も「シール帳」を作ってお気に入りのシールを集めたり、手帳やノートを自分らしくデコレーションしたりする文化も広がっています。
 そもそも、日本での文房具は、高麗 (こうらい) の僧曇徴 (どんちょう) が紙や墨をつくることを伝えたといわれ、古くから実用のほかに儀式や官府の用具として、硯箱、水滴、筆などが珍重されました。しかし、明治以後、西洋文化の流入とともに欧米の紙類や筆記具、事務用品が普及し、文房具は学童用品や事務用品、製図用品、家庭用紙製品、デザイン用品など幅広い存在へと発展していきました。紙に文字を残すための道具として始まった文房具は、時代とともにその役割を広げ、今では、多彩な文房具が人々を魅了しています。
 さて、この展示では、文房具の歴史や進化、そして人々を魅了し続ける文房具の世界を、本とともにご紹介します。そして、実際に手に取って使ってみて欲しい文房具も並べています。あなたにとっての「お気に入りの文房具」を見つけてみませんか。
 
"文房具", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com/lib/display/?lid=1001000204548 , (参照 2026-08-10)


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島根県立大学・島根県立大学短期大学部
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