「山陰地域フィールド体験学習‐弥栄の農林業と暮らし」が開講しました。
「山陰地域フィールド体験学習‐弥栄の農林業と暮らし」が開講しました
平成25年9月14日(土)~17日(月)にかけて、浜田市弥栄町にて「弥栄の農林業と暮らし」が開講しました。島根県立大学浜田キャンパス7名、島根大学3名、鳥取短期大学4名、島根県立大学松江キャンパス3名、計17名の学生が参加しました。
1日目 (14日)
午後から授業が始まりました。石央森林組合の方にご協力いただき間伐体験をしました。
ノコギリを使って木を倒していきました。自分で切った丸太のスライスは、お土産としていただきました。
2日目(15日)
午前中は、稲刈り体験をしました。実際に1人ずつコンバインに乗って1枚の田んぼの稲刈りをしました。お昼ご飯は、かまどで炊いた新米のおにぎり、自分で作った米粉ピザをいただきました。
午後からは、ほんき村の方から生産者、販売者、消費者の関係づくりについて等のお話を聞きました。
3日目(16日)
二つの班に分かれて、仲三集落と小熊集落を歩きました。鎌やバインダーを使った稲刈り、ハデに刈った稲を架ける体験等をしました。田んぼに落ちた稲穂を拾う地域の人たちにお米を大切にする心を学んだようです。お昼ご飯は、地元の野菜を使った手料理やスイーツをいただきました。
午後からは、見晴らし台、蛍ポイントなど集落を巡ったり、ネイチャーゲームでイノシシなどが生きる環境の変化、生息数の変化について学びました。
4日目(17日)
最終日は、学習の成果を発表しました。3日間の体験で学んだこと、発見した地域のいいところ、課題点などの解決方法を2つの班ごとに発表しました。毎日夜遅くまで課題に取り組み、発表の準備をしました。
参加学生の感想
・住民の方の「弥栄を守りたい」という気持ちに感銘を受けた。稲刈り体験の際に、たった一本の稲でも落ちていたら拾って稲束にさす姿を見て、弥栄を愛し、自然を大切にしていると感じました。。他大学の学生と交流できたことも楽しかったです。それぞれの大学で学んでいることやこれまでの経験してきたことが様々だから多様な意見が出て、そんな考えもあるのかと感心させられた。
・豊かな自然の中で、暖かい地元の方との触れ合いの中で「農業と林業のつながり」「生産者・販売者・消費者のトライアングル」「弥栄のおいしいお米のできる環境や実際の稲刈り」について学び、実際に体験しました。どの方もとても暖かく私たちを迎えてくださいました。弥栄町の日常が私たちの非日常的な生活であり、それを4日間に渡って経験したことは私の中で非常に価値のあるものとなりました。また、必ず弥栄町に行きたいです。
・弥栄に行って私は知らないことは怖いなと思いました。いろんな体験を通して林業や農業に対する誤解や知識不足を思い知りました。弥栄という土地の良さを知ってもらうために奮闘している人がこんなにもたくさんいるということにも驚きました。最近、山間地域の過疎化が深刻な問題になっていますが、弥栄のように頑張っているところがあると知ってもらうことで同じ問題に苦しむ地域の運動のきっかけになるのではないかと思いました。