看護連携型ユニフィケーション事業学習会「ナラティヴ研修」を開催しました。

看護連携型ユニフィケーション事業学習会「ナラティヴ研修」を開催しました。

 ナラティヴの手法を用いて看護を言語化する「ナラティヴ研修 ~あなたの看護、語ってみませんか?」の第2回目を、平成30年8月21日(火)に島根県立中央病院で開催しました。
 担当は、1回目と同じ島根県立大学出雲キャンパス 梶谷みゆき教授と島根県立中央病院看護局のユニフィケーション事業協議会メンバーの3人でした。研修参加者も1回目と同じメンバーで、県立中央病院の臨床経験5年目以上の看護師・助産師10名でした。2グループに分かれて、事例の共有と看護の意味を考え臨床知にしていくグループワークを行いました。グループ討議は、事例共有を40分程度、看護の意味を考え臨床知にしていく作業を20分程度で行いました。ファシリテーターの進行により、和やかな雰囲気の中で活発に語ることができました。
 1グループは、日勤で転棟してきた患者が、準夜の看護師に対し身の危険を感じる程の怒りをぶつけられた事例で、急遽、自分が担当することになり普通に接しただけなのに勤務の終わりには「ありがとう」と言われた事例でした。「雑談の中から患者との距離を計って関わりを考える」「ふれてほしくないところにふれない」等から『お互いに心地良い距離感を作る看護』と言語化しました。
 2グループは、精神疾患の患者に入浴を促してもうまくいかず、様々な方法でアプローチを行った結果、自ら入浴に向かった場面でした。「これまでの患者との関係性を活かしながら、患者の行動すべてを受け入れる」「探り探り関わっていたが、お母さんという言葉で距離感がグッと縮まった」ことから『探って拓けた信頼のまなざし』と言語化しました。
2回目の研修でもあり、活発に意見交換を行うことができました。途中、梶谷教授のファシリテーションを受けながら、看護について違った視点から考えることができました。参加者からは、いろいろな意見を聞けて楽しくあっという間でしたという声が聞けました。今回も看護の深さを感じる研修となり、参加者全員にとって学びが深く満足度の高い研修となりました。 

学習会の様子