ユニフィケーション学習会「在日外国人の育児について」を実施しました

【研修会報告】ユニフィケーション学習会
タイトル:在日外国人の育児について
日時:令和5年12月19日(火)17:00~18:15
内容:島根県立大学阿川啓子教授から近年の在日外国人の推移や動向、外国人患者の受け入り、医療コーディネーターについて講義を受けた後、参加者を交えディスカッションを行いました。

【意見・感想】
 島根県でもブラジル人の人口が増加傾向にあることが分かりました。これまで日本の一般的な育児を指導してきましたが、講義を受けて相手の文化を知る努力が必要で、知った文化を考慮して看護していくことが大切だと学びました。病棟の都合で参加者が少なく残念でしたが、今後、当院の役割を果たす上でも必要なことであり、自部署だけでなく院内の多くの職員に聞いてほしい内容だと思いました。活発な意見交換ができ、有意義な研修になりました。
阿川准教授より:私は文化看護学会に所属し、看護における文化の違いの影響などを研究しております。近年、文化看護の需要は増え、その背景にはインバウンドなどで増加する訪問外国人の医療受診があります。そのような訪問外国人の増加は地方の病院で特に増えています。島根県立中央病院のNICU/GCUでは増えるブラジル人の方への看護について主体的に学ぶ機会を企画されました。それはNICU/GCUでは常に患者・家族中心の質の高い看護を提供するように努力されていることの証と考えられます。私は国による生活の前提にある違いや、研究的に明らかになっている外国人が日本で受けた看護の不愉快な点などについて講義しました。参加者の看護師さんたちはそのデータを臨床での実践における経験と比較し、理解されていました。その反応や共にディスカッションする事はとても楽しい時間でした。講義している私も深い学びの機会になりました。貴重な体験の場を企画してくださったことに感謝しております。ありがとうございました。