令和3年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(3)

令和3年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(3)

 「発達障がいと看護」をテーマに、令和3年12月16日、島根県立こころの医療センターにおいて、ユニフィケーション学習会を開催しました。

 担当の島根県立大学出雲キャンパス高橋恵美子教授と、こころの医療センター若松病棟の野村恵副看護師長が中心となり、企画・実施をしました
 今回は事例を通して児童思春期にある患児の看護実践を振り返りました。率直なスタッフの意見や体験を共有することで理解が深まったと思います。
 患児は、自閉症の特性や知的障がいから、発達段階が未熟であり、看護師の関わりは、看護師が思っている程には効果が伴っていないことに気づかされました。患児の他傷行為は、患児からの意思表示であり、「ダメ」という言葉で制止するよりも、適切な行為に対して「優しくできたね」と褒める、不適切な行為には「こうすると痛くないよ」と望ましい行動を示す等、肯定的な行動の獲得に繋がる看護師の対応など、言葉がけの重要性を具体的に理解することができました。
 参加者からは、「とても参考になった。自身の看護を振り返るきっかけとなった」との感想や、地域生活に繋げていくための地域資源についての理解や、家族支援についても、更に知見を深めていきたいとの声も聞かれ、今後の看護に活かせる有意義な学習会となりました。

様子